虫歯治療

    虫歯治療

    「虫歯があるけど、歯医者が怖くて治療に行けない…」
    「治療の痛みがイヤで虫歯を放置してしまっている」

    そのような方はいらっしゃいませんでしょうか。

    ですが、そのように放置することによってより症状が進行してしまい、治療も大掛かりなものが必要になってしまいます。
    歯科治療は早期に治療するほど、簡単な処置で済みますし、何にしてもいい結果が得られます。
    このページでは、当院での虫歯治療に対する考え方や、虫歯の段階別の治療法などについてお伝えしていきます。

     

    私自身、痛いことや、怖いことが大キライ!

    虫歯治療

    わたしは以前、友達のドクターに頼んで、あえて痛い方法で注射を打ってもらいました。

    表面麻酔をしないで歯ぐきに一気に注射液を入れる方法は、それはもう痛くて、ボロボロ泣きました。(見ていたスタッフはゲラゲラ笑いました)

    これは、痛い注射の方法を体感することで、少しでも患者さんの負担を減らす方法を考えるためです。

    わたしは、痛いことや怖いことが大嫌いなので、患者さんの痛みや不安も、少しでも減らしたいのです。 ここで感じた自分の「痛み」や「不安」は、普段の診療でベストを尽くすための自分の糧になりました。

    患者さんの「痛み」や「不安」によりそった治療をいつもしたいと考えています。

     

     

    【C0、C1】小さな虫歯の処置

    虫歯治療

    このレベルの小さな虫歯はすぐに治療を行う緊急性はありません。

    歯の治療の目的は、「歯をできる限り長持ちさせること」です。 虫歯の部分が極めて小さい場合、すぐに削らずに虫歯のある部分をしっかり磨いて虫歯の進行を食い止め、虫歯がある程度大きくなってしまったら削る治療を行うことが最も歯を長く使える処置です。
    (特にC0、歯がまだ白い状態の虫歯の初期症状は、再石灰化で治癒する可能性もあります。)

    しかし、適切なタイミングを逃して虫歯が大きくなりすぎてしまうと、神経や歯を抜くなどの大きなダメージを追う可能性を残してしまいますので、当院では患者さんの体質や生活習慣を考えて治療法のご提案をさせていただいております。

    小さな虫歯の処置 ~短所と長所~

    経過観察する

    定期健診に来れる方、口腔内の状態がよく、虫歯の進行速度がそれほど早くない方は、経過観察をおススメします。

    長所 歯を最も長持ちさせることができる
    短所 虫歯が大きくなりすぎると処置が大きくなり、神経や歯をダメにする

    すぐに削る

    定期健診に来れない方、歯磨きの状態や虫歯の進行速度などにリスクのある方は、削る治療をおススメします。

    長所 当面の心配ごとはなくなる
    短所 歯の寿命はやや短くなる

     

    治療法、治療後の注意

    虫歯治療

    歯を削り、CR(レジン)と呼ばれるプラスチックを詰めます。(※1)

    プラスチックの液体を治療の後に流して光で固めます。治療は当日で終了します。CR(レジン)は白いつめものですので、見た目の違和感は少ないですが、プラスチックですので着色しやすく、汚れ落ちも悪いです。

    虫歯の再発が起きやすいので、治療後は歯磨きを念入りにして、再度、虫歯になるのを防いでください。

    ※1 虫歯の位置や大きさ次第では、まれにIn(インレー)という大きな詰め物になり場合もあります。

    費用と期間について(※2)

    費用 1,000~2,000円
    期間 1~2回程度

    ※2費用は保険治療を行った3割負担の方の場合です。また、金額はその部位の治療費用であり、レントゲンなどの診断のための費用や文書管理、クリーニングなどの費用は含まれておりません。通院回数は診断やクリーニングの回数は含まれません。費用・期間とも標準的な治療の目安であり、お口の状況により変わります。

     

    【C2】中度の虫歯の処置

    虫歯治療

    虫歯がある程度進行しており、硬いエナメル質を溶かして象牙質まで虫歯が達している状態です。

    象牙質は柔らかく虫歯の進行が速いため、虫歯の穴の見た目よりも中で大きく虫歯が広がっていることが多く、実際に削ってみると神経に達している虫歯(C3)になっていることもまれにあります。

    中程度の虫歯の処置

    象牙質はお痛みを感じる部分なので、麻酔をして歯を削ります。
    残った歯の形から歯を保存する方法を検討します。多くの場合は、CR(レジン)もしくはIn(インレー)のつめもののいずれかになります。

    可能な限り小さく削りますが、削り跡の大きさや部位によってはやむを得ずかぶせものになることもあります。

    CR(レジン)で治療
    虫歯治療

    プラスチックの液体を治療の後に流して光で固めます。治療は当日で終了します。

    CR(レジン)は白いつめものですので、見た目の違和感は少ないですが、プラスチックですので着色しやすく、汚れ落ちも悪いです。

    虫歯の再発が起きやすいので、治療後は歯磨きを念入りにして、再度、虫歯になるのを防いでください。

    In(インレー)での治療
    虫歯治療

    削った個所が大きかったり、力が加わるような場所の場合はIn(インレー)の治療になります。

    歯の型を取り、その方にピッタリと合わせたつめものを作って歯に接着します。

    保険治療では銀歯になりますが、見た目も白で歯に近く、残った歯を衛生的に守るセラミックなどもお選びいただけます。

    →詳しくは審美歯科のページへ

    治療後の注意

    つめもののような人口の歯が少しでも入ると、天然の歯だけの時よりもはるかに虫歯になりやすい状態になります。
    特にCR(レジン)は汚れが落ちにくく、つめものの周辺から虫歯になる可能性がありますので、今までよりも念入りに歯磨きをしてください。

    費用と期間について(※2)

    費用 CR(レジン)の場合:1,000~2,000円、In(インレー)の場合:2,000~5,000円(保険治療の場合)
    期間 1~2回程度

    ※2費用は保険治療を行った3割負担の方の場合です。また、金額はその部位の治療費用であり、レントゲンなどの診断のための費用や文書管理、クリーニングなどの費用は含まれておりません。通院回数は診断やクリーニングの回数は含まれません。費用・期間とも標準的な治療の目安であり、お口の状況により変わります。

     

    【C3】神経に達した虫歯の処置

    虫歯治療

    虫歯が進行し、神経まで達してしまっている虫歯です。炎症反応が起きていることで腫れあがり、神経を圧迫しています。

    一度神経に虫歯菌が感染すると、神経を残すことは出来ません。必ず炎症が起きてお痛みが出るので、神経を抜く治療を行います。

    歯を残せるギリギリの状態ですので、患者さんにとっても時間がかかり、治療中の制約も多い複雑な治療になります。

    神経に達した虫歯の治療

    神経を抜いた跡は、いわば歯の中の「傷」です。この傷による出血や腫れは完全に治るまでは被せ物をつけることは出来ないため、通院回数が多くなります。 歯髄腔の中の炎症反応が、根の先から歯根膜まで広がっていると、抜髄した後であっても噛むと痛くなります。

    抜髄後はその歯で噛まないようにし、安静にすると3~7日程度で軽減してきます。
    治療中の歯を使って噛んだりするとお痛みが長引くだけでなく、治療回数も増えてしまいますので、噛んだり舌で押したりせずに、たくさん寝て、早く炎症を引かせることが少ない回数で治療を終えるコツです。

    →詳しい治療法は「根管治療」のページへ

    被せ物の選択

    虫歯治療

    保険治療の場合、奥歯(犬歯より奥)の場合の場合は銀の被せ物、前歯(犬歯を含む)は硬質レジン前装冠という銀歯をプラスチックで覆ったものを使用します。

    ただし、これらの素材は健康維持できる最低限のものを使用しているため、色が変わったり見た目が悪くなったり、残った歯が虫歯になりやすかったりするデメリットがあります。

    より良い治療をご希望の方は、保険治療外になりますがセラミックなどの審美性、機能性に優れた素材をご選択することもできます。ご希望の方は、仮の蓋をしている間に歯科医師もしくはスタッフまでご相談ください。

    →詳しくは、審美治療へ

    治療後の注意

    残った歯が虫歯にならないよう、被せ物と歯茎の間をしっかりと磨いてください。

    神経を抜いた歯は肉体疲労時などにお痛みが出ることがあります。疲労時だけに起こる我慢できる程度の痛みであれば、大きな問題ではない可能性が高いです。 我慢できないほど激しく歯が痛む場合は、処置をした歯の中に再度、膿や血がたまったり炎症が起きている可能性がありますので、歯医者さんで治療を受けるようにしましょう。

    キャラメルなどの強い粘着性のある食べ物は被せ物が取れてしまいますのでお控えください。

    費用と期間について(※2)

    費用 前歯の場合:5,000~10,000円(保険治療の場合)、奥歯の場合:3,000~5,000円(保険治療の場合)
    期間 4~12回程度

    ※2費用は保険治療を行った3割負担の方の場合です。また、金額はその部位の治療費用であり、レントゲンなどの診断のための費用や文書管理、クリーニングなどの費用は含まれておりません。通院回数は診断やクリーニングの回数は含まれません。費用・期間とも標準的な治療の目安であり、お口の状況により変わります。

     

    【C4】末期の虫歯の処置

    虫歯治療

    虫歯により歯のほとんどがなくなってしまっているだけではなく、歯の根っこまでの虫歯におかされている状態です。こうなってしまうと歯を残すことは不可能ですので、残念ながら抜くしかありません。

    歯を抜いた後、傷跡が消えるまで最終的な治療にかかれませんので治療期間が長くなります。

    歯がなくなったところをどのようにして噛めるようにするか、入れ歯やブリッジ、インプラントといった選択肢の中から患者さんに決めていただく必要があります。

    当院ではインプラント治療は行っておりませんので、インプラントご希望の方は大学病院をご紹介いたします。

    治療法

    1. レントゲンで歯の状態を確認します。
    2. 麻酔をし、専用の器具を使って歯肉から歯をはがしていきます。
    3. 歯をつかむ専用器具を使用し、ゆっくりと揺らしながら歯を抜きます
    4. 抜いたところに止血用スポンジをいれ、ガーゼを噛み圧迫止血を行います。
      (抜いた歯が太い場合は糸で縫ってできるだけ傷口を小さく止血しやすくします。後日、治療の跡を確認して抜糸します。)

    治療後の注意

    激しい運動や飲酒・喫煙は控えてください。
    内服薬は指示通り服用してください。
    麻酔を使用するため、個人差はありますが2~3時間は飲食ができません。その後も痛みで食べづらいことが多いので、ご飯を食べてから抜歯するのがおススメです。
    お食事は柔らかいものを食べ、抜いた場所では噛むのを避けてください。
    あまりうがいをしないでください。かさぶたが取れて出血の原因になります。
    出血が止まらない場合は、ガーゼやティッシュを丸め、15~30分ほど圧迫止血してください。

    費用と期間について(※2)

    費用 2,000~4,000円
    期間 歯を抜くこと自体は1日で終わりますが、その後の予後の状態次第では数回通院してもらう場合もあります。

    ※2費用は保険治療を行った3割負担の方の場合です。また、金額はその部位の治療費用であり、レントゲンなどの診断のための費用や文書管理、クリーニングなどの費用は含まれておりません。通院回数は診断やクリーニングの回数は含まれません。費用・期間とも標準的な治療の目安であり、お口の状況により変わります。


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